スピーキングはシンプルな表現を使おう

 多くの言語学習者の方に話を聞くと、4技能の中でスピーキングの習得に苦労されている方が一番多い印象を受けます。スピーキングの向上には何が必要なのでしょうか。

 



 

スピーキングでは持っている知識以上は出せない

 スピーキングの際には、あなたが持っている知識から語彙、文法表現などを選んで使います。しかし、言語の学習を始めて間もない学習者の持っている単語や文法表現の知識は、ネイティヴスピーカーやその言語を長期間学んだ学習者より劣ることは当たり前で、ある程度の語彙・文法知識が頭の中に入っていなければ、あなたの考えを相手に伝えることはできません。しかし、あなたが初心者であっても、ある程度の知識さえあれば、あなたの考えを相手に伝えることは十分できます。

 

シンプルな単語や表現を使おう

 限りのある言語知識でどのように自分の考えを伝えれば良いのでしょうか。あなたが外国人に何かを尋ねたくて頭の中で必死に文章を考えている時に、周りにいる誰かが同じことを尋ね、「あれ?そんなシンプルな言い方でいいんだ!?」と感じた経験はありませんか?

 難しい単語や文法表現を無理に使おうとしても、それが頭に入っており、すぐに取り出せる状態でなければ使うことはできません。無理に難しい単語や文法表現を使わないで、すぐに取り出せるシンプルな単語や文法表現を用いて表現する能力がスピーキングにおいて重要です。

 

トレーニングは大切

 いくらシンプルな単語や文法表現を用いて表現すれば良いとはいえ、何もせずにスピーキングは上達しません。日頃から、自分の頭の中にある単語や文法表現を使って会話するトレーニングを行いましょう。

 



 

News Reporter
 学生時代は英語が一番の苦手教科だったにも関わらず、とある出来事がきっかけとなり言語の魅力に取り憑かれる。  現在は、子供から大人まで言語の指導にあたりつつ、自身も5カ国語を学ぶ日々を過ごす。

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