『視聴華語』(『新版 實用視聽華語』)という中国語の教材を知っていますか。『視聴華語』は、台湾の大学付属中国語センターや語学学校で採用されており、台湾で中国語を学ぶ人の多くがこの教材を使っています。
『視聴華語』の特徴
『視聴華語』は台湾政府監修のもと、台北にある台湾師範大学の講師陣によって作られた教材です。台湾で作られた教材ですので繁体字で書かれています。中国で使われる簡体字よりも日本で使われている漢字に近い繁体字で学ぶ方にはこの教材が1番だと私は思っています。また、台湾の発音記号である注音表記と中国の発音記号である拼音表記が併記されている点もポイントです。
左が旧版で右が新版の『視聴華語』
『視聴華語』の内容
『視聴華語』は全部で5巻あり、1・2巻は初級レベル(基礎)、3・4巻は~中級レベル(日常生活レベル)、5巻~は上級レベルといった感じでしょうか。あくまでも私の個人的な感覚ですが、3・4巻ぐらいまでを完璧にマスターすれば、自分の言いたいことを中国語で伝えられるようになるのかなと感じています。
基本的な流れは、以下のようになっています。
①対話文・文章
②新出語句
③文法事項
④練習問題
ここに文章
レベルが上がるにつれて、読み取りや複雑な問題が入ってきます。
『視聴華語』は英語の学習にもなって一石二鳥!
『視聴華語』は中国語を学習する全世界の外国人に向けて作られた本ですから、対話文や文法の説明事項は英語で書かれています。あまり複雑な英語は使われていないので、英語が苦手という方も辞書を片手に読めるレベルです。英語の文を読む練習にもなって一石二鳥です。
『當代中文課程』
2015年に台湾師範大学より『當代中文課程』という教材が発行されました。現在、台湾師範大学の中国語センターを始め一部の語学学校では『當代中文課程』が採用されています。
未だ、多くの語学学校では『視聴華語』が使われています。台湾に語学留学される方は、自分が通う学校がどちらを使っているか事前に確認しておくといいでしょう。
視聴華語』、『當代中文課程』どちらの教材も素晴らしい教材です。自習で使われる方はそれぞれの教材を見て自分に合う方を選択してください。